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10th Anniversary Memorial Exhibition for Kaji Aso; 麻生花児没10年記念展 [Report]

10th Anniversary Memorial Exhibition for Kaji Aso: "Magnificent Dance"
麻生花児没10年記念展~華麗な舞~

Date: September 5 - 25, 2016;日付:2016年9月5日~25日
Venue: Tokyo American Club, Frederick Harris Gallery (Azabudai, Minato, Tokyo)
会場:東京アメリカンクラブ、フレデリック・ハリス・ギャラリー(東京都港区麻布台)
Sponsor: Kaji Aso Tokyo Station;主催:麻生花児東京ステーション
Website: http://www.asokaji.com
Facebook: https://www.facebook.com/events/1135741729815467/

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What a magnificent tribute to the late Kaji Aso, commemorating the 10th anniversary of his untimely death!
The main theme of this exhibition is the “magnificent dance” of butterflies in painting, which could symbolize Kaji Aso’s adventurous journey to various parts of the world, from the Volga to the Nile and the Mississippi River, mostly for canoe expeditions, where he observed the beautiful nature with birds and insects, especially gorgeous butterflies, which inspired his artistic mind, clearly shown in this exhibition.
The venue, Tokyo American Club, is so appropriate, as Kaji Aso made home in Boston and Tokyo, where he left his artistic legacy at the Kaji Aso Studio in Boston and its Tokyo Station.
Actually, each of the paintings exhibited seems to be telling its background story, which might well be shown up in other forms of his art works, such as poems, music and calligraphy. One example may be the poem “Autumn Butterfly” in his Proteus:

Butterfly flying out faintly
Lights on my shoulder.
No moment of staying
Slide, fall
Stops all breathing.
The sun from the side
Gives her exquisite funeral.
The sun goes through her body.

We all miss Kaji Aso, a “Renaissance” man, with so many accomplishments in various ways, still inspiring so many people all over the world today. The Kaji Aso Tokyo Station should be commended for this timely and memorable exhibition for him.
(Takahiro Miyao: Report and Photos)

早死にされた麻生花児氏の没後10周年を記念する展覧会は、実に華麗なものであった。
この展覧会のメインテーマは「華麗なる舞」というもので、蝶が舞う姿を描いた絵画が中心で、それはあたかも世界中を旅行された麻生氏の生涯を象徴しているようであった。実際にボルガ川、ナイル川、ミシシッピ川などでのカヌー探検の際に、周りの自然や鳥や虫などを観察し、特に華麗な蝶を見て大いにその芸術魂が刺激されたことが、この展覧会の作品に表れている。
東京アメリカンクラブという会場も適切な選択であった。なぜなら、麻生氏はボストンと東京の両方をホームタウンとして活躍し、彼の芸術的遺産はボストンの麻生花児スタジオとその東京ステーションに残されたからである。
実際に、展示された絵画のそれぞれが、その背景にあるストーリーを語っているように見え、それらはおそらく詩や歌や習字といった他の方法で麻生氏が表現していると思われる。その一つの例は、麻生花児詩集「Proteus」に収録された詩「Autumn Butterfly」である。

Butterfly flying out faintly
Lights on my shoulder.
No moment of staying
Slide, fall
Stops all breathing.
The sun from the side
Gives her exquisite funeral.
The sun goes through her body.

「ルネサンス・マン」と呼ばれた麻生花児氏は、色々な分野で実に多くの成果を残しており、今日でもなお世界中の実に多くの人たちにインスピレーションを与え続けている。このタイムリーで記憶に残る展覧会を開催した麻生花児東京ステーションに、心より敬意と謝意を表するものである。
(宮尾尊弘:レポートおよび写真撮影)

References;参考:
Kaji Aso: http://www.kajiaso.com/
麻生花児:http://kajiaso.net/
Kaji Aso Studio: http://www.kajiasostudio.com/
Kaji Aso Proteus: http://www.kajiaso.com/pdf/proteus.pdf
Takahiro Miyao "Kaji Aso's 'Four Seasons'": https://youtu.be/sl6IBPEamJc
Takahiro Miyao "Kaji Aso's 'Spirit of Februray'": https://youtu.be/fOmMR_qFwQY
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「JUNBA 2016 in JAPAN: 10年を振り返る」(報告と感想) [Report]

JUNBA 2016 in JAPAN: 10年を振り返る;"Looking back on 10 years"

日時:2016年9月30日(金)10:00~17:30; Date/Time: Sept. 30(F) 10:00-17:30
場所:学士会館(東京都千代田区神田錦町); Venue: Gakushi-kaikan in Tokyo
共催:JUNBA(サンフランシスコ・ベイエリア大学間連携ネットワーク)、独立行政法人・日本学術振興会; Co-sponsors: JUNBA, JSPS
プログラム:Program
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ほぼ満員の学士会館2階の会場:総合司会役の田宮徹JUNBA事務局長・JSPS・SFセンター長
10:00-10:20 開会、挨拶
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松尾正人JUNBA会長(九州大学CAオフィス代表)の挨拶:安西祐一郎JSPS理事長の挨拶
10:20-11:20 基調講演「大学の国際化とグローバル人材育成」
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藤本博司文科省大臣官房審議官の基調講演:松尾正人JUNBA会長の質問と要望
11:20-13:00 休憩
13:00-14:30 パネルセッション1 「米国における学生研修の実情と課題」
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(左から)進行・米田達郎JUNBAエグゼクティブアドバイザー(CSU教授・FIT理事長補佐)、7大学を代表するパネリスト:大阪大学・樺澤哲センター長、桜美林学園・堂本マリアディレクター、九州大学・松尾正人代表、名古屋大学・神山知久所長、福岡工業大学・千綿文所長、龍谷大学・山崎淳子代表、早稲田大学・服部令所長
議論のポイント:英語研究にとどまらず、それぞれの大学の特色や専門を生かし、また米国での社会・文化を学ぶような工夫を凝らしており、成果の評価と単位の付与を行っている。研修コストが高く、学生の負担が重いことが課題。
15:00-16:30 パネルセッション2 「米国内大学拠点の設置の実情と課題」
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進行:神山知久JUNBA理事(名古屋大学テクノロジーパートナーシップ所長):質疑応答の様子
議論のポイント:シリコンバレーに拠点を持つことは大学の国内外でのプレゼンスを高めているが、その一方設置と運営のコストは高く、また少人数で仕事が多くスタッフの確保も難しいことが課題。
17:00-17:20 全体総括と閉会挨拶
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米田達郎JUNBAエグゼクティブアドバイザーの総括と樺澤哲JUNBA副会長の閉会挨拶
なお今後は、JUNBA会長が松尾正人代表から樺澤哲センター長に交代。
17:30-19:30 懇親会
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感想(宮尾尊弘):
日本でシリコンバレーがこれまでになく注目されているこの時期に、JUNBAがこのようなシンポジウムを日本で実施したことの意義は大きい。またパネルセッションのテーマも内容も、ポイントを突いた有用なものであった。
ただ、もう少し参加者たちとの質疑応答などの交流がほしかった。休憩を多くとってネットワーキングを促進するというシリコンバレースタイルを取ったようであるが、日本ではどうしても知っている者同士が集まるだけであまり交流がないので、時間の無駄が多かったように感じられた。さらに午前中の基調講演も、文科省の一般的な話だけではなく、JUNBA側からシリコンバレーの説明や米国での拠点設置のメリットなどの大枠の説明が欲しかった。
しかし全体として、参加したメリットは大きく、関係者の努力に敬意を表するとともに、今後も日本での開催を続けてほしいと願うものである。
参考;References:
プログラム・スケジュール:https://www.junba.org/docs/junba2016/program.pdf
パネルセッションの概要:https://www.junba.org/docs/junba2016/sessions.pdf
「ようこそJUNBAへ」:https://www.junba.org/index_j.html
「JUNBA 2016 in JAPAN :10年を振り返る」の開催について
https://www.junba.org/junba2016_j.html
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中国残留孤児問題フォーラム:報告 [Report]

中国残留孤児問題フォーラム

日時:2016年10月2日 10:00~16:00
場所:江戸東京博物館1階大ホール
主催:中国残留孤児問題フォーラム実行委員会

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午前の部
映画上映「望郷の鐘:満蒙開拓団の落日」(監督:山田火砂子、主演:内藤剛志)
午後の部
司会:藤原知秋(帰国二世、フリー翻訳通訳)
帰国者による公演:舞踊劇、独唱、中国民族楽器合奏
シンポジウム「敵国のこどもを育てた中国人養父母」
開会挨拶:池田澄江(元孤児・NPO中国帰国者・日中友好の会理事長)
来賓挨拶:薛剣(中国大使館公使参事官)
基調報告:中島幼八(元孤児・「この生あるは」著者)

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基調講演を行った中島幼八氏の挨拶、パネル(左から):大久保明男(司会・帰国者二世、首都大学東京教授)、安原幸彦(中国「残留孤児」国家賠償訴訟弁護団幹事長)、羽田澄子(映画監督)、寺沢秀文(満蒙開拓平和記念館専務理事)、白西紳一郎(NPO日中協会理事長)

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パネリストとして熱弁を振るう寺沢秀文氏、観客席で最後まで熱心に聞き入るHS研究会メンバー

報告
今回のフォーラムは、中心的な呼びかけ人である元孤児の中島幼八氏が基調講演で強調していたように、「中国残留孤児問題」を孤児たち自身が主体的にとらえて、自分たちが中心となって計画し実施した最初の試みとして大変重要な意味を持ったイベントであった。
そのために、先ずはテーマとして「敵国のこどもを育てた中国人養父母」を取り上げ、元孤児たちが自分たちを逆境の中で育ててくれた養父母に敬意と感謝を表することとしたのは、とてもよく理解できるものである。
ただし、パネル討論で司会者とパネリストから指摘されたように、養父母の問題一つとっても具体的な経験や立場によって多様で複雑な面を持っており、また中国残留孤児の問題は、孤児と養父母の問題にとどまらない幅広い社会・文化・政治の問題を、日中の双方に投げかけていることを理解することが大切であるとのことであった。
実際に、満蒙開拓団員を最も多く送り出した長野県下伊那郡の阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」(パネリストの寺沢秀文氏らが創設)に集められた資料や証言などの記録が如実に示しているように、そもそも満蒙開拓の歴史そのものが複雑で多くの側面を持ったものであり、そこから派生した残留孤児問題もそれらの多様な側面から切り離すことができないことことは明らかであろう。
したがって、今回はあくまで最初のフォーラムで、さらにこの問題をよりよく理解し訴えを広げていくために、今後も続けていきたいという希望が主催者側から表明された。
いずれにしても、パネリストたちの最後のまとめの中にもあったように、このような歴史的かつ国際的に起こった不幸な出来事を、先ずは知ることから始め、その原因や背景を理解した上で、広く伝えていくことが、今の日本社会にとって非常に重要な意味をもつという点で、おそらく参加者全員が同意したと思われる。
(宮尾)
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楽しめる色々な紅茶器セット@「Tortoise General Store」in ロス [Report]

楽しめる色々な紅茶器セット@Tortoise General Store

私はお茶が好きで、日本茶もさることながら紅茶をよく飲む。好きな紅茶の種類はもっぱらダージリンだが、茶器のセットはデザインの良い色々な種類を楽しんで、自分の美的感覚を満足させている。この点で、ロスのヴェニス地区にあるトータス店(Tortoise General Store)が一番気にいっていて、これまでそこで3つの違った種類の茶器セットを入手したが、どれも美しく満足している。

第1のセットは有名なHarioのガラス食器で、私はガラスのティーポット(急須)と3つの違ったサイズのティーカップとソーサーを入手。そのどれもが本当に軽く透明なため、紅茶を入れ物からというより「空中」から飲んでいる感覚で、紅茶もよりおいしく感じるし、よりリラックスできる感じである。
(Hario)
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ただ残念なことに、ミルク差しはHarioで出していないためか、この店で扱っていないので、Hasamiのものを使っている。次にこのHasamiを取り上げよう。

第2はHasami Porcelain Japanの製品で、ティーカップ、ミルク差し、ふた兼小皿のセット。このHasamiの素晴らしいところは日本の重箱のように、すべてのものがどんな順番でも上下にピッタリ重ね合わせることができることで、デザイン美と機能美の両方を兼ね備えており、しまう際に場所を取らないというメリットもある。
(Hasami)
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その上、三角形の木のお盆もあって、三点セットが隙間なくお盆にはまるので、まさにナイス・フィーリング!しかも、そうすると片手で運ぶ際にも安定していて安心感がある。
これは朝起きた時や寝る前などに、果物やナッツなど少々と紅茶を一杯飲むのに最適といえる。

第3のセットは、食事時に使うのにとても便利な、セラミック製のマグと小さなミルク差しで、これらはオレンジ郡在住の日本人アーティスト西河原信人氏によって一つ一つ手作りされているもの。マグのサイズがちょうどランチやディナーの際に即席みそ汁などを飲むのに適しているとともに、食後のデザートと一緒に紅茶を飲むのにも使える。
(Nishigawara)
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ただ、このセットは単に便利なだけでなく、使う人の心に何か訴えるものを持っている。それはおそらく手作りの暖かさと一つ一つが個性を持っているからであろう。またセラミックの重さも、いかりのようにどっしりとした良い感じで、これは明らかに一つの工芸作品に他ならない。

言うまでもなく、Tortoiseでは他にもたくさんの良いデザインのティーセットやコーヒーセットを見つけることができ、しかもその中には西河原陶器のように日本では手に入らないものもある。その意味で、このような店がロスにあるのは実に幸運といえるであろう。

宮尾尊弘(南カリフォルニア大学) 2/8/2016
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Enjoying Various Tea Sets from Tortoise General Store in LA [Report]

Enjoying Various Tea Sets from Tortoise General Store

I love to drink tea, and I like English tea as much as Japanese tea. Although I drink only one kind of English tea, that is Darjeeling, I enjoy collecting and using various kinds of well-designed tea sets, which fit my aesthetic taste. In this regard, my most favorite store in LA is Tortoise General Store in Venice, where I have bought three different tea sets, which are equally beautiful and satisfying.

The first set is well-known Hario glassware, and I have a glass teapot (Cha Cha Kyusu) and three different sizes of glass teacups with a saucer. They all are so light and so transparent that I feel like drinking tea from the air, not from any container, which somehow makes tea more tasting and myself more relaxing.
(Hario)
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Unfortunately, there is no creamer available from Hario, at least, at Tortoise, so I use one from Hasami, which will be taken up next.

The second set is Hasami Porcelain, consisting of a teacup, a creamer, and a lid-cum-plate. The beauty of Hasami is like Japanese Jubako boxes, stacking up one over another in any order. So, it is not only beautiful in design, but also functional in use, particularly space-saving when stored.
(Hasami)
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Furthermore, a triangular wooden tray comes with the set of three pieces, which perfectly fit the tray – what a nice feeling! It also gives the sense of stability and safety in case of carrying it with one hand.
This set is ideal for early morning or late evening tea time, when you feel like having just a small cup of tea, possibly with some nuts or fluit.

The third set is quite convenient for meal time, that is a set of ceramic tea mug and tiny creamer, individually hand-drafted by Japanese artist, Nobuhito Nishgawara, in his studio in Orange County. The size of the mug is perfect for having instant miso-soup with meal for lunch or dinner, and also for tea with some dessert after meal.
(Nishigawara)
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This set has turned out to be not just convenient, but somehow appealing to one’s heart and soul, probably due to its hand-made warmth and individual uniqueness that could be felt by any user. The weight of ceramics also gives the sense of solidness like an anchor. This is undoubtedly an excellent object of “arts and crafts.”

Needless to say, there are many more equally well-designed tea/coffee sets can be found at Tortoise General Store. As some of them such as Nishigawara ceramic ware are not available in Japan, we are lucky to have this kind of store here in LA.

Takahiro Miyao (University of Southern California), 2/8/2016
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村井邦彦とアルファミュージックライブ@Bunkamuraオーチャードホール [Report]

村井邦彦とアルファミュージックライブ@Bunkamuraオーチャードホール

日時:2015年9月27日(金)18:30-22:30
場所:Bunkamura オーチャードホール
写真集 Photo Album
開演前のオーチャードホールの様子およびコンサートで老若(男女)に挟まれた村井氏
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コンサートのフィナーレで出演者全員が壇上に揃って村井氏と「同窓会」を祝う
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報告:Report
この「J-POPの原点、伝説の宴」と銘打つライブコンサートは、村井邦彦氏が1970年代から80年代前半に音楽出版社「アルファミュージック」およびレコード会社「アルファレコード」を通じて発掘し育成した代表的なミュージシャンに村井氏自身が声をかけて実現したもの。名目は村井氏の還暦祝いであったが、実際は、当時の蒼々たるアルファのメンバーが一同に会して良き時代を偲ぶ「同窓会」ともいえるコンサートであった。
まず出だしを荒井由実(ユーミン)が取り仕切り、最後の絞めを村井氏自身がYMOの演奏とソロのピアノ弾き語りで当時を振り返るシナリオは、「同窓会」の筋書としてはまさに一級品。
また終わり近くに、何人かの代表的ミュージシャンの2世を集めたバンドで、「翼をください」を演奏させるなど、過去、現在、未来を結ぶようなステージもあり、まさに盛りだくさんの内容であった。
しかしながら、それぞれのバンドによるこだわりの楽器設定のためか幕間が長引き、その間の司会役の話も「仲間落ち」などのため冗長になりがちで、コンサート終了が予定より1時間も延びたのは、せっかくのライブの楽しみを半減させるもので、その点だけは残念であった。
もっともそのようなマイナスをすべて相殺して余りあるのが、観客全員にもれなく配られた村井氏の書き下ろしになるアルファ時代の回想録で、これを読むと村井氏の人となりや人脈、またアルファ時代を支えた影の人たちの役割がよく分かる実に面白く価値のあるJ-POPファンにとっての「必読書」といえる。
参考
このライブの録画は、WOWOWで11月7日に放映が決定している。
またこのライブの記念アルバム『アルファレコード:We Believe in Music』が、8月19日に発売された。以下が視聴可能なサイト:
http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=MHCL000030324

(宮尾)

村井邦彦&関孝弘:音のプレゼント Vol. 2@浜離宮朝日ホール [Report]

村井邦彦&関孝弘ピアノコンサート:音のプレゼント Vol. 2@浜離宮朝日ホール
Kuni Murai & Takahiro Seki Piano Concert Vol. 2@Hamarikyu Asahi Hall

日時:2015年7月31日(金)18:30-21:00;Date/Time: July 31, 2015, 6:30-9pm
場所:浜離宮朝日ホール;Place: Hamarikyu Asahi Hall, Tokyo
レポート:写真集の下に掲載;Report: See below the photo album

写真集;Photo Album
開演前のホールの様子(関孝弘氏の奥さんと娘さんの後ろ姿など)
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アンコール曲「My Way」を連弾する村井邦彦氏と関孝弘氏
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演奏後お互いに敬意を表する両氏とコンサート後の本とCDの売り場
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報告:Report
昨年(2014年)10月の第1回村井邦彦・関孝弘両氏のコンサートに引き続く第2弾。今回は関氏の新しい著書(奥様のマリアンジェラさんとの共著)の内容を中心に進められた。
ただし前半は、今月が「ブルームーン」の月ということで、月にまつわる曲を関氏と村井氏がそれぞれ演奏したり、また曲名も作曲者も明かさずに演奏して(2曲目は村井氏の作曲)、会場の聴衆にその曲の印象を問いかけるといったような工夫がみられ、バラエティ溢れる内容であった。
後半は、村井氏の作曲になる2曲から始まり、その後は関氏の著書に沿った内容のトークが中心で、関氏の話術が十分に楽しめた。終わりを飾る村井氏の新曲「Waiting for you」は、本格的なジャズ・ポピュラー・スタンダードの王道を行くような力作で、山上路雄氏の作詞になる歌バージョンを聴いてみたくなる曲。
アンコールは、2人で「My Way」を連弾するというもので大変受けていたが、その演奏の前に、村井氏が日本で音楽ビジネスを展開していたころに、「My Way」のオリジナル曲の版権を獲得したことなどの説明がほしかったところ。いずれにしても、すでに今から第3弾が楽しみになるコンサートであった。

なお関氏の著書については以下を参照:
マリアンジェラ・ラーゴ、関孝弘著
『ブリッランテな日々ーマリアンジェラのイタリア流しあわせ術ー』
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3512

(宮尾)
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村井邦彦&関孝弘コンサート@よみうり大手町ホール [Report]

村井邦彦&関孝弘ピアノコンサート@よみうり大手町ホール
Kuni Murai & Takahiro Seki Piano Concert@Yomiuri Otemachi Hall

日時:2014年10月17日(金)19:00-21:00;Date/Time: October 17, 2014, 7-9pm
場所:よみうり大手町ホール;Place: Yomiuri Otemachi, Tokyo
レポート:写真集の下に掲載;Report: See below the photo album

写真集;Photo Album
関孝弘氏と舞台上で掛け合い共演する村井邦彦氏
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コンサートに駆けつけた村井氏の友人たち
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終了後に出口で挨拶する村井邦彦夫妻とコンサートのポスター
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報告:Report
今回、村井邦彦氏は以前から親しかったクラシックピアニストの関孝弘氏と「連名」のピアノコンサートを開催したが、これが予想以上に面白く十二分に満足できる内容であった。
村井氏は学生時代に作曲した処女作から今回のために書き下ろした新曲まで、いくつかの代表作を紹介する一方で、関氏は日イ音楽協会理事にふさわしくイタリアのピアノ作品を解説し演奏して観客を楽しませた。
しかし何よりも面白かったのは二人の掛け合いのトークで、村井氏と関氏は話し方のスタイルこそ違っているものの、内容は同じ音楽を愛するものとして息がぴったり合っていて、二人の「ケミストリー」が何ともいえない味をかもしだしていた。
コンサートのアンコールでは、二人の連弾も飛び出して、満場の拍手とともに閉幕。誰もがこの二人のコンサートのシリーズを続けてほしいと願った瞬間であった。
(宮尾)
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村井邦彦コンサート@ヤマハホール:Kuni Murai Concert@Yamaha Hall [Report]

村井邦彦コンサート@ヤマハホール:Kuni Murai Concert@Yamaha Hall

日時:2014年5月14日(水)19:00-21:00;Date/Time: May 14, 2014, 7-9pm
場所:東京・銀座ヤマハホール;Place: Yamaha Hall, Ginza, Tokyo
レポート:写真集の下に掲載;Report: See below the photo album

写真集;Photo Album
ヤマハホールの外観と村井氏へのお祝いの花;Yamaha Hall and Flowers for Kuni Murai
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開演前の出演者とのリハーサル;Pre-performance Rehearsal with the Musicians
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プログラム;Program
第1部:村井邦彦と川久保賜紀(ヴァイオリン)、およびクリスチャン・ジャコブのピアノソロ
Part 1: Kuni Murai with Tamaki Kawakubo (violin) and Christian Jacob's Piano Solo
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第2部:Part 2
村井邦彦作曲の音楽劇「カリオストロ伯爵夫人」;Kuni Murai's Drama Music "Cagliostro"
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DWZDPFM
村治奏一のギターソロ;Soichi Muraji's Guitar Solo
http://www.amazon.co.jp/dp/B00HYHTU62/
森麻季のソプラノと三舩優子の ピアノ「つばめが来る頃」他;Maki Mori with Yuko Mifune
http://www.amazon.co.jp/dp/B005DQ2HNY
「翼をください」を会場の全員で合唱;”Wings to Fly" Performed by All Participants
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エンディングと村井邦彦氏への拍手;Ending and Applause to Kuni Murai
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レポート;Report
村井邦彦コンサートレポート
少なくとも音楽的には、素晴らしいコンサートだった。一流のミュージシャン、例えばクリスチャン・ジャコブ、川久保賜紀、遠藤真理、森麻季といったメンバーがこの日一同に会して、村井邦彦の音楽をこれ以上ないほど美しく歌い上げた。
コンサート全体を通じて、村井邦彦の美的センスが貫かれており、彼の曲であろうが他の人の曲であろうがそれは疑いもなく感じられたが、あくまでこのコンサートのマスターはクリスチャン・ジャコブであったといえる。彼はほとんどの曲のピアノを弾き、最後のアンコール曲まで演奏した。実際、ヤマハホールとヤマハのピアノはこの日の彼のために作られたかのように完璧な音響効果を生んでいた。
コンサート終了後、観客は音楽的には満足したと思われるが、コンサート中に村井邦彦氏によって答えられなかった疑問を抱えたのではないだろうか。例えば、なぜ村井邦彦作品発表コンサートで、彼の作曲でない曲が多く演奏されたのか、またなぜギタリスト村治奏一が予告なく出演して脈絡もなく3曲のラテン曲を演奏したのかなど(注)。これはナイトクラブのパフォーマンスではなく、ホールコンサートで、その場合は高いチケット代を払った参加者は音楽以上の満足を得ることを通常期待することに心すべきであろう。
(注)そのような疑問は、5月14日当日発売の村井邦彦の新しいCDアルバム「Recollection」のウェブページに書かれた宮尾尊弘の推薦文「村井邦彦の縦の線と横の線」によって答えられている。
http://villasu.com/recollection.html

Murai Concert Report
What a concert it was, at least in terms of music! A number of first-rate musicians, including Christian Jacob, Tamaki Kawakubo, Maki Mori, and others, got together to perform Kuni Murai’s music in an exquisite manner for the evening.
Throughout the concert, Kuni Murai’s sense of beauty was unmistakably present, regardless of whether the music performed was written by him or others. However, there was no doubt that the master of this concert was Christian Jacob, who played the piano most of the time, including the encore song. Actually, it looked as though Yamaha Hall and the Yamaha piano were made just for him to perform that evening; it was acoustically so perfect.
It appears that most audience went home with satisfaction in terms of music, but with some questions never answered by Kuni Murai in the concert such as why so many songs written by others were performed in the "Kuni Murai song concert" and why guitarist Soichi Muraji appeared without prior notice and played three Latin songs, apparently out of context (see footnote). After all, this was not a night club performance, but a hall concert, where audiences normally expect to obtain full satisfaction beyond music for the money.
(Footnote) Such questions are answered by Takahiro Miyao’s Recommendation “Kuni Murai’s ‘Vertical’ and ‘Horizontal’ Lines” on the website for Kuni Murai’s new CD album “Recollection,” which was released on the day of the concert, May 14, 2014.
http://villasu.com/recollection.html
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Ron Kobayashi Quartet@Lighthouse (6/8/2013) [Report]

Ron Kobayashi Quartet
Venue: The Lighthouse Cafe in Hermosa Beach, California
Date/Time: June 8 (Sat) 11am-3pm

ART WALK in Hermosa Beach and The Lighthouse Cafe with a new screen
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Ron Kobayashi (piano) and his combo, playing good standard & Bebop Jazz
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Ron Kobayashi's parents and friends as well as Gloria Cadena in the audience
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Facebook: Ron Kobayashi:
https://www.facebook.com/ron.kobayashi
Bio (Allmusic): Ron Kobayashi:
http://www.allmusic.com/artist/ron-kobayashi-mn0000239852
Youtube: Ron Kobayashi Trio - There is No Greater Love:
http://www.youtube.com/watch?v=f7Gbqi2VtgY
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